一言の破壊力 その二十三

高校時代、私は陸上部に所属していました。短距離チームに所属し、
毎日汗を流していたわけですが・・・ある日事件が起こりました。
その日は雨が降っていたため、室内でウェイトトレーニング中心の
練習メニュー。第2体育館のステージ上にある器具を使い、主に上半身
の強化に重点を置きました。そこにはベンチプレスマシーンはなく、
あるのはバーベルを使ってベンチプレスを行う器具のみ。やってみた
ことのある方はご存知でしょうが、マシーンよりもバーベルの方が
かなりきついんですよね。私を含めて短距離チームには、今で言う(?)
ほそマッチョなメンバーばかりが属していましたので、全員70キロや
80キロは持ち上げていました。ただし走るための上体を鍛えるのが
目的ですから、常に行っていたのは軽い40キロを「ほいほい!」と
高速で上下させるエクササイズだったのです。我々が数セットを終えて
器具から離れ、休憩を取っているところに、バドミントン部の痩せ高君(仮名)
がやってきました。(痩せていて背が高い) 恐らく彼は我々が練習する
様子を見て、バーベルが軽いと思い込んでいたのでしょう。念のためですが、
並みの高校男子がほいほい上げ下げできるほど、40キロのバーベルは甘くは
ありません。バーベルはよほど余力がある場合を除いては、必ず補助の者を
つける必要があるのですが、痩せ高君は一人です。大丈夫かなと思っていた
ところに副部長である先輩から集合がかかり、我々はそこから少し離れた
場所でマットを使った運動を始めようと、準備を始めたその時です。

「た、たすけて!!」

ステージから悲痛な叫びが!目をやると痩せ高君の両肘は完全に曲がり、
バーベルが胸の上に乗っている状態!これはまずいと我々はダッシュで
駆け寄り、彼を救出したのでした。大事に至らず何よりでした、本当に。
あまり日常生活で「助けて!」という叫びを聞くことはないですよね。
実際に耳にすると相当な破壊力がありますよ。聞かないに越したことは
ないでしょうけどね。

御機嫌よう!

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