一言の破壊力 その四十七

サービス業は第3次産業とも呼ばれ、通例形のないものを相手(客)に
提供し、その対価として金銭を得ることで成り立っています。「顧客
満足度」なる言葉を皆さんもよく耳にするでしょうが、いわば客の側は
その満足度に対してお金を払っているわけですね。どんな形のサービス
を提供するにせよ、そこには言葉が介在することは言うまでもありま
せん。そして広い意味でのコミュニケーション能力、即ち意思伝達能力
が、サービス業に従事する者には必須であることも、これまた当然と
言えるでしょう。コミュニケーション上手=よく喋る・・と誤解されて
いることも少なくありませんが、むしろその逆こそが心理ではないかと
思われます。やたらと言葉数を費やしても、端的に言えばはだらだら・
べらべらと言葉の垂れ流しをしたところで、その場その時に必要とされる
意思疎通の核心を捉えていなければ、口から発された言葉は全て無用の
長物になってしまうのです。これは日本語や英語に限らず、全ての言語
に共通のことです。どの言語を使うかにより表面的な違いこそあれど、
人間の意思疎通における重要事項は世界共通ですからね。

さて今回のテーマは「サービス業に従事しているのに意思疎通に難あり」
の人々による、ありがたくない破壊力を持つ一言です。

以前私は片道2時間かけて通勤しておりましたが、その際に利用せざる
を得なかったのが、少々の風と雨ですぐ遅延や不通となる某オレンジ色の
電車。ある日目覚めると、暴風に木々がきしむ音が聞こえてきました。
さっそくネットで運行状況を調べると、その時点では大きな遅れなどはなし。
ただし「大きくない」場合はネット上に開示されないこともあったので、
油断はできません。最寄駅から数駅行ったところでその○○○線に乗り換え
になるのですが、最寄駅に着いた私は駅員に尋ねてみました。「すいません、
風がかなり強いんですけど、○○○線止まってます?」するとその駅員からは
こう返ってきました。「いいえ、止まっていません。」よほど鈍い人か日本語
力が十分ではない外国籍の方以外は、この赤字に反応しますよね。「止まって
はいない」ということは・・・憂鬱さを感じつつ、念のため訊いてみました。
「遅れているんですね?」すると駅員の返答はこうです。
「いいえ、遅れてません。」
何やねん!?どないやねん!?
その「は」は何だ、一体!もちろんその場で「正しい日本語の使い方」の
講義を始めたりはしませんでしたし、電車が遅れていないのは何よりでした
ので、さっさと改札を抜けましたが、最初の問いを私に投げかけられた時点
で、「ダイヤ通りに運行しています」と言えばいいんですけどね。

ここで一句。

仮名一つ 逆撫でするは 我が心

さあ以上が前菜、主菜(メインディッシュ)はここからですよ(笑)。

先日のことですが、知り合いの方が「水素バー」に行ったという話を伺い
ました。元々その方に水素水をすすめられて試したところ、虚弱な私の胃腸
の状態にかなりの改善が見られたのです。ちょうどその頃、胃腸の難病を
患ったあるプロ野球選手が、水素風呂を取り入れて復活したというニュースも
耳にしていました。(念のためですが、私が飲んでいるのはスーパーやコンビニ
等で売られている水素水ではありません。) 私の関心事は美容でなく健康、
しかも胃腸を丈夫にするというのが第一義。疲労回復に効果絶大という水素吸引、
きっと胃腸の機能回復にも大きなプラスの効果があるに違いない!ということで
試すべく、都内よりまずは近場にないかどうかネットで検索してみると・・・
ありました!水素バーではありませんが、美容院+エステにその吸引装置が
置かれているとのこと。料金も手頃ですので、一も二もなくネットで仮予約し、
ほどなく先方から確認の電話がありました。

「もしもし、○○さん(私)のお電話でよろしかったでしょうか?」
「(出たよ、日本語の誤用の代表選手^ω^;) はい、そうです。」
「ネットでご予約いただいたんですが、ちょうどその時間がいっぱいなんですね。
 その前後の日とかどうでしょうか?」
「そうですか。でしたら翌日の同じ時間はどうでしょう?」
ここまでは問題ないのですが、私に返ってきたのは問いに対する返答ではなく、
驚くべき一言でした。
「それからですね、うちは□□□□なんですね。」
「・・・ああ、そうなんですか。(って、何でそれを最初に言わない?)」

今回は易しい(?)ですね。空欄に入る漢字四文字のことば一体なんでしょう?

正解は下に!















さあ驚愕の破壊力を持つその一言とは?恐らく皆さんの予想通りでしょう(笑)

「それからですね、うちは女性専用なんですね。」

でした!
そもそもウェブ上にそうした記述が見られなかったから予約したのですが・・・
予約の時間云々のやり取りは、全く必要なかったですよね?これなんですよ、
「喋る」=「意思疎通する」ではないというのは。これをお読みの保護者の
方は、「そんくらいいいじゃん」なんて言っていてはいけません。言葉や
意思疎通に関して鈍い、緩い環境に身を置けば、子供さんもそのように育って
いくのも至極当然のこと。日本語を使っての学問である国語どころか、まずは
日常の中の日本語力が上がりません。本当の意味での言葉のキャッチボール、
日頃から心掛けましょう!

御機嫌よう!

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